名利の念を捨てることは容易ではないが、それはとにかくとして、
少なくとも名利というものが
絶対的でない事を知らせて下すった方こそ、
真に「開眼」の師というべきであろう。
[ 森信三 一日一語 ] より
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不完全知
知識の完全な模写物より、
自分の躰でつかんだ不完全知の方が、
現実界でははるかに有力である。
[ 森信三 一日一語 ] より
肚をすえる
肚をすえるという事は、
裏返えせばすべて神まかせという事でもある。
だが単に神まかせというだけでは、まだ観念的であって、
よほどそれに徹しないとフラつきやすい。
[ 森信三 一日一語 ] より
男女の根幹
男は無限の前進に賭けるところがなければならぬ。
女は耐えに耐えつつ貫き通すことが大切。
[ 森信三 一日一語 ] より
必ず何とかはなる
「世の中はなるようにしかならぬ、だが必ず何とかはなる・・・」
もしこの「何とか」というコトバの中に、
「死」というコトバも入れるとしたら、
これほど確かな真理はないであろう。
[ 森信三 一日一語 ] より
晩年の仕事
人間晩年になっても仕事が与えられるということは、
真に辱ない極みと思わねばならぬ。
待遇の多少などもちろん問題とすべきではない。
[ 森信三 一日一語 ] より
笑顔
「笑顔は天の花」
笑顔によって、相手の心の扉が開けたら・・・。
[ 森信三 一日一語 ] より
同悲の人の心
天下同悲の人の心をおもう。
石不言
花不語。
[ 森信三 一日一語 ] より
「天下同悲の人の心をおもう」
世の中の奥底に流れる共通の悲しみや苦しみを敏感に感じ取り、それを持つ人間の心に深い共感と理解を向けること。
「石不言 花不語」
そして、その共感や理解のあり方を「石」や「花」の静かで無言の存在から学べ、と示唆していると考えられます。
石は動かず、花はただ静かに咲いている。それらは、何も言わず、判断もせず、ただそこに「ある」という存在そのもので、万物を受け入れています。
本当に深い共感とは、言葉で慰めることや解決策を提示することではなく、ただ相手の悲しみや存在を「石のように不動の心で、花のように静かに」受け入れ、共に在ることではないでしょうか。
因果
因果というものは厳然たる真理です。
それゆえ如何にしてかかる因果の繋縛を超えるか。
結局はその理を体認透察することであるが、現実には後手に廻らぬこと。
つまり常に先手、先手と打ってゆくことである。
[ 森信三 一日一語 ] より
遺書
みすずかる信濃の宿のひと室に遺書をかくがに書かき暮す
肉むらの朽ちはてむとき自が書の命かそけく呼吸づくらむか
[ 森信三 一日一語 ] より

