創作家が評論をするのは、チューブに穴をあけるようなもので、
それだけ創作への迫力が減殺される。
随って真の文豪は、評論は書かずに自己の作品で示している。
[ 森信三 一日一語 ] より
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批評眼
批評眼は大いに持つべし。
されど批評的態度は厳に慎むべし。
[ 森信三 一日一語 ] より
リズム
すべての物事は、リズムを感得することが大切である。
リズムは、根本的には宇宙生命に根ざすものゆえ、
リズムが分かりかけてはじめて物事の真相も解り出すわけである。
中んずく書物のリズムの如きは、著者の生命の最端的といってよい。
[ 森信三 一日一語 ] より
肩書
人間は退職して初めて肩書の有難さがわかる。
だが、この点を率直に言う人はほとんどいない。
それというのも、それが言えるということは、
すでに肩書を越えた世界に生きていなければ出来ぬことだからである。
[ 森信三 一日一語 ] より
出所・進退
公生涯にあっては、出所・進退の時機を誤らぬことが何よりも肝要。
だが相当な人でも、とかく誤りがちである。
これ人間は自分の顔が見えぬように、
自分のことは分からぬからである。
[ 森信三 一日一語 ] より
決定
人はその一心だに決定すれば、
如何なる環境に置かれようとも、
何時かは必ず、道が開けてくるものである。
[ 森信三 一日一語 ] より
幸福
幸福とは、
縁ある人々との人間関係を噛みしめて、
それを深く味わうところに生ずる感謝の念に他なるまい。
[ 森信三 一日一語 ] より
孤独
人は真に孤独に徹することによって、
初めて心眼がひらけてくる。
けだしそれによって相対観を脱するからである。
[ 森信三 一日一語 ] より
一気呵成
仕事は一気呵成にやりぬくに限る。
もし一度には仕上がらず、
どうしても一度中断せねばならぬ場合には、
半ばを超えて六割辺までこぎつけておくこと・・・
これ仕事をやりぬく秘訣である。
[ 森信三 一日一語 ] より
自身の能力を知る
人間もつねに腰骨を立てていると、
自分の能力の限界がわかるようになる。
随って無理な計画はしなくなる。
私が今日まで大たい計画の果遂できたのも、
その根本はこの点にある。
[ 森信三 一日一語 ] より