障害のある子の「親なきあと」 中條レポートNo217

障害のある子を持つ親の心配事に対する解決方法が書かれた本です。自分が死んだ後、この子はどうやって生活していくのだろう。心配事はつきません。 

様々な制度の説明が書かれていますが、本の最後に書かれている言葉は
「いざとなったら、なんとかなる」。

 悩み心配している気持ちは、子供に伝わり不安にさせます。それよりも明るくしていた方が得です。
「いざとなったら、なんとかなる」んですから。

 しかし「なんとかなる」ためにやっておかなければならないことがあります。
それは、地域とつながっておくことです。そして最低限の準備をしておくことです。

日本の社会は障害者に対する様々な制度を用意しています。様々な制度の中で、子供にあった制度を選んであげること(選択すること)が大事です。

制度の細かい内容を知るのは大変なことです。しかし、地域とつながっていれば、地域の支援者が子供に合った制度に結び付けてくれます。

最低限の準備とは、
地域の支援者につなげるための子供の情報をまとめておく。
親がなくなった後の、子の生活のシュミレーションをしてみる。
いくらお金を貯めたら大丈夫なのかを考えるより、どの制度を使えば生活出来るのかを知っておくことが大切です。

これらの準備のために知っておくべき事がこの本には書かれています。
しかし本の内容をしっかりと理解するのは大変です。無理せず出来る範囲でやれば大丈夫です。あとは地域とつながっていれば、援助してくれます

 地域とのつながりが大事なのは障害がある子を持つ世帯だけではありません。
超高齢化社会で独居高齢者・夫婦二人高齢者世帯が急増しています。気が付かないうちに、意思能力が衰え、生活苦に陥る世帯も増えています。

防止策の第一歩は、上記と同様、地域とつながることです。

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