広義の世評

学問や思想の世界においてさえ、
真に自分の眼で物を見、自己の頭でその真偽・優劣を判断せずに、
広義の世評を基準としてしか物の判断できない人が多いということは、
真に嘆かわしい極みである。
[ 森信三 一日一語 ] より

我執

我執とは、自己の心身の統一が得難く、その分裂乖離の結果、
心が欲望の対象に偏執する相といえる。
それゆえ、およそ「修業」の根本となるものは、
いずれも身・心の相即的統一を図る工夫を念とする。
[ 森信三 一日一語 ] より

分を知る

分を知るとは自己の限界の自覚ともいえる。
随って人間も分を自覚してから以後の歩みこそほんものになる。
だが才能ある人ほど、その関心が多角的ゆえ、
「分」の自覚に入るのが困難であり、かつ遅れがちである。
[ 森信三 一日一語 ] より

名利

名利の念を捨てることは容易ではないが、それはとにかくとして、
少なくとも名利というものが
絶対的でない事を知らせて下すった方こそ、
真に「開眼」の師というべきであろう。
[ 森信三 一日一語 ] より

肚をすえる

肚をすえるという事は、
裏返えせばすべて神まかせという事でもある。
だが単に神まかせというだけでは、まだ観念的であって、
よほどそれに徹しないとフラつきやすい。
[ 森信三 一日一語 ] より

避けられない「死」 中條レポートNo294

「世の中はなるようにしかならぬ、だが必ず何とかはなる・・・」
もしこの「何とか」というコトバの中に、「死」というコトバも入れるとしたら、 これほど確かな真理はないであろう。
[ 森信三 一日一語 ]

上記の言葉の解説です。
1) 文言の骨格(「死」を含めて読む)
なるようにしかならぬ:死は事実として不可避。抗っても結果は変わらない領域がある。
だが必ず何とかはなる:その不可避な事実に向き合うしかたは選べる。
意味づけ・態度・準備・関係修復・日々の在り方は、いつでも「何とかできる」。

2) 誤読を断つ
放任主義でも諦観でもない。
不変(死そのもの)は受容し、可変(どう生き、どう別れるか)は徹底して整える、という二段構え。

3) 生き方の中核原則(4本柱)
誠実:今日言うこと・やること・残すものを一致させる。
責任:他人のせいにせず、今の自分の選択として引き受ける。
感謝:当然視をやめ、関係・機会・失敗からの学びに礼を言う。
有限性の自覚:時間は減っていく資源。だから優先順位で生きる。

5. これらお相続の実務への落とし込んでみます。
「死を避けられない」という前提に対して、「何とかなる」を“整える”行為へ。思の可視化:自筆証書/公正証書遺言、付言事項、遺産分割方針の素案。

ケアの意思:ACP(人生会議)。延命・緩和、代理決定者の指定。
法的受け皿:死後事務委任、遺言執行者指定、信託。人間関係:小さな火種のうちに声明文化(メッセージレター、家族会議)。記録:資産目録・パスワード棚卸し・契約リスト。
※お一人様は特に上記準備が必要府カケス。

「死」(相続)は避けられません。だから心がまえ準備が必要です。