学校教育

学校の再建はまず紙屑を拾うことから・・・。
次にはクツ箱のクツのかかとが揃うように。
真の教育は、こうした眼前の瑳事からスタートすることを知らねば、
一校主宰者たるの資格なし。
[ 森信三 一日一語 ] より

腰骨を立てる

教師自身が四六時中腰骨を立てつらぬくこと・・・
そしてこれが人間的主体の確立上、
最有効かつ最的確な方途だとの確信に到達し、
その上でそのタネ蒔きを子どもらに対しても始めること。
ここに人間教育の最大の眼目ありと知るべし。
[ 森信三 一日一語 ] より

養子 中條レポートNo274

「養子は実子がいる場合は一人しか縁組出来ない」
これは相続税を計算するとき基礎控除を計算するときに、参入できる養子の数のことです。

基礎控除とは相続財産から控除できる金額です。
計算式 3000万円+相続人の数×600万円)

財産額から基礎控除を引いた金額で相続税を計算します。ですから基礎控除以下であれば相続税は課税されません。また、相続税額の計算の仕組み上、相続人の数が多いと相続税が減ります。
例えば、相続人が子一人、遺産総額1億円の人に養子一人を入れると相続税が450万円減額されます。

それに対し、民法上は養子の数に制限がありません。何人でも大丈夫です。
しかし養子縁組を安易に考えてはいけません。
法律上といえども、子供をつくることになります。相続財産に対して権利を持つ人になるからです。将来の遺産分割に支障が出ることもあります。

父親の養子に自身の子供(父親から見れば孫)をする。

相続税対策(上記で説明した効果)や遺留分対策(相続人を増やすことで、他の相続人から請求される遺留分を減らす)でよく行われることです。
しかし、自身の子供と法律上兄弟になります。将来の相続争いに子供を巻き込むことにもなりかねません。

養子縁組はするのは難しいことではありません。
証人二人が必要ですが、養親、養子が共同して市役所に申請します。紙一枚の届け出ですみます。(未成年者を養子にする場合は家庭裁判所の許可が必要な場合有)本人が市役所へいけなくても代理でもできます。(後日本人に確認の手紙がいきます)

簡単にできてしまうため、相続対策で安易におこなってしまいがちです。
養子縁組の本来の意味は子のない夫婦が、家を守るために出来た制度だと思います。実行するときは家全体の幸せを考え行うことが肝要です。

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出会い 

人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。
しかも一瞬早すぎず、
一瞬遅すぎない時に・・・。
[ 森信三 一日一語 ] より

報恩と奉仕

 人間として最も意義ふかい生活は、
各自がそれぞれ分に応じて報恩と奉仕の生活に入ることによって開かれる。
[ 森信三 一日一語 ] より

 信

信とは、いかに苦しい境遇でも、
これで己の業が果たせるゆえんだと、
甘受できる心的態度をいう。
[ 森信三 一日一語 ] より

 建国記念日

今日は建国記念日。これについては反対の説もある様であるが、米国などのように、歴史の浅い国では実証的な建国資料もあるが、我が国のように長い歴史をもつ国ではそれは不可能である。そこでは立場は二つ。科学的に正確な資料がないから放って置くか、それとも、民族の伝承に従って慶祝するかという二種の立場がありうるが、私は後者の立場に賛したい。

[ 森信三 一日一語 ] より

相続と少子化を考える 野口レポートNo330

私が相続の仕事に就いたのは平成6年です。この時代は遺産分割協議で揉めてしまう相続が少なくありませんでした。が、ここ近年は分割協議で揉めることは減ってきています。

旧家や資産家は別にして、一般的には相続は法律通り(法定相続分)との考えが定着しつつあること、加え相続人の数が少なくなってきたことに原因があるような気がします。

以下は最近扱った相続案件10件の相続人の数の内訳です。

相続人が1人…4件、②相続人が2人…3件、③相続人が3人…

2件、④相続人が15人…1件。

☆相続人が1人⇒10件のなか40%も占めています。そのほとんどは一人っ子です。親より先に他の兄弟姉妹が亡くなり、代襲者がいなければ、子は1人なんてこともあります。相続人がお一人様なら分割協議は不要です。余計な神経と気は使わなくて済みます。

 税理士と司法書士をコーディネートし、相続税の申告、不動産の相続登記、銀行等の預貯金の解約など、ひとつずつ手続きを進めていけばいい話です。こんな楽な相続案件はありません。

☆相続人が2人⇒相続人の意見は2通りしかありません。同じ意見なら問題はありません。もし意見や考えが違ったら、どちらかに少し譲ってもらうことができるかがポイントになります。

☆相続人が3人⇒配偶者(母親)がいるか、いないかで状況は変わってきます。母親は大きな説得力があります。子ども達も従わざるを得ないでしょう。配偶者がすでに他界し、子が3人の場合でも、多数決ができる数なので何とかまとまります。

子が親より先に亡くなっていたら代襲者がいます。良好な関係を保っているオイやメイならば伯父さんや伯母さんには逆らいません。それなりの代償金で納得してくれます。が、代襲者が疎遠の場合、なかには「自分の権利は当然だ」と、1円たりとも譲らず真っ向から権利を主張してくる強者もいます。

☆相続人15人⇒第3相続順位のレアーケースです。本来もらえない「棚ボタ財産」です。故人を世話した人や面倒をみた人がいなければ均分が公平です。何人いようが法定相続分でほぼ決まります。

少子化の話になります。団塊の世代が「後期高齢者」となる時代に入りました。理想の人口構成はピラミッド型です。下にいる現役で元気印の多くの人達が、上の三角部分にいる高齢者を支える。

ところが今の日本は少子化です。このままでは将来は逆ピラミッドになってしまいます。100歳時代をむかえ、高齢者は増え続けています。はたして子が支えられるでしょうか。

遅まきながら国も子育て支援等の少子化対策を打ち出しています。しかし少子化は単なる経済問題ではなく、もっと奥深いところに根本的原因があるような気がします。相続人の数が減り相続は楽になりました。が、少子化は国の根幹を揺るがす大問題です。