使用貸借の落とし穴 野口レポートNo216

親の土地の上に子が家を建てる。ふつう親は子から地代はもらいません。親族や親しい縁者などに土地や建物を無償で使わせることはよくあります。これを使用貸借と言います。

この使用貸借は無償なので借地借家法は適用されません。「固定資産税は払っているよ」これもよく聞く話です。だが、固定資産税のみであれば使用貸借と解されます。

従来の土地賃貸借契約なら、地主(貸主)が更新を拒絶しても地主に正当事由がなければ、期限の定めのない契約として法定更新され、借地人は住み続けることができます。つまり、適正地代さえ払っていれば(供託を含め)、借地人は借地借家法で保護されます。

借地借家法の適用がない使用貸借は、定めた期限がきた時に終了します。期限の定めがない場合は、目的が終わった(使う必要が無くなった)時に終了します。また、借主が死亡した場合は、原則として終了します。逆に貸主が死亡した場合は、定めた期限がくるまで、もしくは目的が終了するまで存続します。

貸主が土地を第3者に譲渡した場合、賃貸借は建物登記があれば新たな地主に借地権を主張(対抗)できます。だが、使用貸借は新地主に自分の使用貸借権を主張できません。

昨年までは完全分離型(上下別で外階段・中仕切りで玄関二つ)の二世帯住宅は親と同居とはみなされず、相続税の小規模宅地の特例(自宅敷地240㎡まで更地評価の80%引き)が使えませんでした。今年の改正で同居とみなされ特例が使えるようになりました。

土地は親名義です。長男がローンを組み親の土地の上に二世帯住宅を建てました。土地は使用貸借です。親が亡くなったら土地は親の相続財産となり、相続人全員に権利が生じます。長男は手持ち資金を吐き出し長期のローンをかかえ、代償金の原資がありません。他の兄弟姉妹に権利を主張されたら辛いものがあります。

話は変わります。父親は末娘のAさんが可愛くてなりません。Aさんは結婚し数年がたち、土地を購入し家を建てることになりました。父親としては可愛い娘を遠くへ行かせたくありません。

ただそれだけの想いで、娘夫婦に土地の購入を思い留まらせ、自分の土地を使用貸借させ家を建てさせました。

数十年後、父親が亡くなりました。他の兄弟が権利を主張し譲ってくれません。Aさんの相続分は5分1しかありません。土地を相続する代償として、Aさんはコツコツ貯めてきた老後の生活資金をしかたなく兄弟に払うことになりました。

娘を引き留め土地を使用貸借させるなら、父親は相続対策(遺言)をきちんとしておくべきでした。悔やんでもどうにもなりません。相続は使用貸借の落とし穴です。親の土地を子に使用貸借させるなら、状況によっては相続対策をしておくことが必要です。

DNA 中條レポートNo160

人の細胞の核にあるDNA

人それぞれの髪の毛の質、目の色、体つき、体質、等々両親から受け継いだ遺伝子情報を詰め込んだ生命の設計図です。

かつては人のDNAを読み取ることは夢のようでした。
それがスーパーコンピューターで時間をかければ読み取れるようになり、2003年、13年がかりで3千億円かけ読み取りが完了しました。
それが現在は、約10万円、1日で読み取れるまで技術がすすんでいます。

ビジネス目的でこの技術の利用がすすんでいます。
そのひとつが「デザイナーベビー」。

・精子バンクの精子提供者のDNAと、利用する女性のDNAを調べ、重い遺伝子病が出る組み合わせを排除します。
・精子と卵子が受精した体外受精卵のうち、染色体の異常が最も少ない一つを子宮に戻して着床させます。
DNAに異常がある受精卵そのものを改変する技術が近い将来実現しそうです。詳しい方法は省略しますが、この方法だと両親と提供者の女性の3人のDNAを持つ子供が生まれます。

「完璧なあかちゃん」を求める動きは加速されるでしょう。
倫理的に問題があっても、生殖技術の許容範囲は国際規制がなく、各国が法律などを独自に定めているため、自国でだめでも海外で生むことを止められないからです。

お金で、好みの子供を手にいれることが出来る時代がくるかもしれません。
体に障害がなく、頭が良く、運動神経がよい子が人工的につくられる。そうでない人間との格差社会が形成されるかもしれません。
恐ろしいことです。

親子関係も複雑になります。それでなくても離婚・再婚・未婚の母と家族関係が複雑化しているところです。
相続問題も複雑化することは間違いありません。

ボールペン

ボールペン。

日常業務に欠かせないものです。
お客様の目の前で書くことも多いため、良いものを使いたいですね。

今まで、安価なものを使っていましたが、よいボールペンを頂きました。
大切に使いたいと思います。

条例⇒法律

今秋の臨時国会で成立を目指す「空き家対策推進特別措置法案」

所沢市で2010年10月施行された空き家対策条例が発端です。
それから3年で全国の約270の自治体で同様な条例ができました。

地方から問題提起され広がり立法へ。
このような過程の法律が増えて欲しいものです。

バブル

都心では不動産価格が上昇しているようです。

「中国のバブルがはじけそうだ」
と心配されている方がいました。

中国の不動産には莫大な資金が投資されています。…

中国がはじけたら……。
都心の不動産価格はどうなるのでしょうか。

デング熱

「蚊」により感染するデング熱。

代々木公園で感染したとみられるため、半径75mを立ち入り禁止とし駆除作業を行いました。

感染を止められるのか。
得体のしれない存在と戦っているように感じます。

得体のしれない存在で最も怖いのが人の「心」。
疑心暗鬼・欲得から無用な争いが止みません。

電子出版

初めて買った電子書籍。

出版社のHP上でパスワードを入力し閲覧します。

スマートフォン・タブレットがあればどこにでも持ち出せますが……….。
それもなく。

手に取ってページをめくることが出来ず。

慣れないからでしょうか。
今のところ使い勝手が悪い代物です。