人間は心身相即的存在ゆえ、
性根を確かなものにしようと思えば、
まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、「腰骨を立てる」以外に、
真に主体的な人間になるキメ手はない。
[ 森信三 一日一語 ] より
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縁ある人の書
自己の縁なき著名人の書を読むより、
縁ある同志の手刷りのプリントを読む方が、
どれほど生きた勉強になるか分からぬ。
これ前者は円周上の無数の一点に過ぎないが、
後者は直接わが円心に近い人々だからである。
[ 森信三 一日一語 ] より
実感します。
円心
「円心あって円周なし」・・・
そしてみな自主独立にして出入自在。
今後は無数のコンミューンが生まれねばならぬが、
この様な円の中心者たちが、お互いに手を取り合う
「開かれたコンミューン」でなければなるまい。
[ 森信三 一日一語 ] より
真の精神
真の宗教が教団の中に無いのは、
真の哲学が大学に無いのと同様である。
これ人間は組織化せられて集団になると、
それを維持せんがために、
真の精神は遠のくが故である。
[ 森信三 一日一語 ] より
真実
真実というものは、
一点に焦点をしぼってピッチを上げなければ、
発火しにくいものである。
[ 森信三 一日一語 ] より
現実の学問
世の中には、
いかに多くのすぐれた人がいることか・・・それが分かりかけて、
その人の学問もようやく現実に根ざし初めたと云えよう。
[ 森信三 一日一語 ] より
真の哲学
他人の学説の模写的紹介をしたり、あるいは部分的批評をする事をもって、
哲学であるかに考えている人が少なくないが、
真の哲学とは、
この現実の天地人生をつらぬく不可視の理法を徹見して、
それを一つの体系として表現する努力といってよい。
[ 森信三 一日一語 ] より
真の哲学は現実の中にあるのですね。
徳に転ずる
人間は才知が進むほど、
善・悪両面への可能性が多くなる。
故に才あるものは才を殺して、
徳に転ずる努力が大切である。
[ 森信三 一日一語 ] より
言動一致
その人が何を言っているかより、
何を為ているかが問題。
そして両者の差がヒドければヒドイほど、
その人は問題の人といってよかろう。
もしその上に有名だったら、
一種の悪党性がつけ加わるとさえ言えよう。
[ 森信三 一日一語 ] より
名利
人間はいくつになっても、名と利の誘惑が恐ろしい。
有名になったり、お金が出来ると、
よほどの人でも、ともすれば心にゆるみが生じる。
[ 森信三 一日一語 ] より

